治療を終えた後のこと![]() 本文をすべて読まれ、不妊の検査と治療についてはかなり理解されたことと思います。読みながら、涙が流れてしまったという方もいるでしょう。その理由はただ一つ、あなたが心から赤ちゃんが欲しいと望んでいるからにほかなりません。 治療の終了には、二つの可能性があります。つまり、妊娠判定が陽性とでるか、残念ながら治療を受けても妊娠にいたらず、治療をやめる決断をするかのどちらかです。このセクションには、どちらのシナリオにも対応できる情報が記載されています。 治療をやめるという選択 残念ながら妊娠にいたらず、治療をやめる決断をした場合は、たいへん大きな失望を乗り越えなくてはならないでしょう。時間がかかると思います。ただ、あなた方には、ほかにもいろいろな選択肢があるのです。子どもがいないまま2人で過ごす道を選ぶこともできますが、養子縁組という道も考えられます。どのような決断をくだすにしても、自分たちが持っている選択肢について十分に知り、二人の状況に照らして考慮することが大切です。今日では、不妊カウンセラ―などの専門家の指導を受けたうえで、あなた方にとって最善の方向を決めることもできるようになっています。このセクションでは、「治療をやめる」という決断についても、簡単に触れておくこととします。 妊娠したら 順調に進み、妊娠判定が陽性になったとしたら、もちろんこんなに素晴らしいことはありません。これは、たいへん重要な出来事ですし、子どもを胸に抱きしめるという最終目標に近づく一歩として、おおいに勇気づけられることでしょう。 とはいえ、いろいろな感情が入り乱れると思います。この時点で、大きな喜びを感じる一方、他方では妊娠してもその後はうまくいかないのではないかと不安に思うかもしれません。こうした不安が生じるのも、珍しいことではないのです。不妊に向き合ってきたカップルは、この不安からなかなか逃れられないと感じることが多いようです。あなた方二人は、手放しで妊娠を喜ぶことはできないかもしれませんが、少なくとも心配し過ぎないように努めましょう。なぜなら不安とは、バランスよくつきあっていくことが重要だからです。妊娠はもとより、出産した後でも、不安が完全に消えることはありません。子どもが生まれると、人生はまったく違ったものになります。“心配すること”は、親にとって、またもうすぐ親になる者にとって、その役割の基本的な要素ともいえるのですから。 ご存知のとおり、妊娠は、必ずしも順調に進むとは限りません。 驚くような出来事があったり、障害にぶつかったりすることもあるでしょう。また、ほとんど根拠のないことですが、不妊治療によって妊娠したカップルは、自然に妊娠したカップルに比べて、合併症が起こりやすいのではないかと、より心配しがちです。 とはいうものの、実際、流産または子宮外妊娠の確率がわずかに高くなる不妊治療もいくつかあるといわれています。また、妊娠すること自体に特定のリスクがともなわれると考えられるケースもあります。不妊治療によって妊娠したカップルに見られるリスクで、もっとも多いのは、多胎妊娠と35歳を過ぎた女性の妊娠(高齢初産)です。 当然のことながら、あなたに特定のリスクがあることがわかれば、主治医がきちんと伝えてくれるでしょう。また、妊娠すれば、その間に合併症が生じる可能性があることを意識し、さらにはその兆候の見極め方を知っておいたほうがいいのはいうまでもありません。このセクションには、よりしっかりと妊娠に備えるために役立つ情報が書かれているのです。 |