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夫と一緒なら乗り越えられる

体験談

妊娠ではなく、2人で子育てするのが目的。
夫と一緒ならつらいことも乗り越えていける

N・Aさん(36歳)

私の場合、不妊治療を始めたきっかけは流産でした。
2007年に結婚して、2年後の2009年、生理が来なかったので婦人科に行って尿検査をしたところ、妊娠の陽性反応が出ました。
また次の週に病院に行くはずだったのですが、1週間を待たずして出血……。そのまま出血が続いて、結局、流産という結果になってしまいました。

実はそれからが問題で、流産後に子宮の中をきれいにするために手術を受けたのですが、そこで子宮筋腫やチョコレート嚢腫があることがわかったのです。生理痛は結構ありましたが、まさかそんな問題が自分にあるなんて……。
「赤ちゃんを希望しているのなら、早めに不妊治療を始めたほうがいいね」と先生に言われ、すぐにタイミング法をスタートすることになりました。

半年経っても妊娠の気配はなく、そこは普通の婦人科だったので、詳しい検査もするために、隣県にある不妊治療専門のクリニックに移ることに。

検査の結果、特にこれといった不妊の原因はないとのこと。卵巣は腫れておらず、「もしかしたら排卵障害があるかも」という程度の診断でした。年齢的にも「まだまだ若いから大丈夫」と楽観的な意見。私は34歳で少しあせっていたのですが、先生の言葉を信じて、またタイミング法からスタートしました。
でも、半年タイミングをとっても結果は出ません。その後、人工授精にも4回トライしましたが、やはり妊娠には至らない……。

主人も私も赤ちゃんがすごく欲しいと望んでいたし、周りの人から「お子さんはまだ?」と言われることが多くなって、それをプレッシャーに感じ始めていました。
「これはのんびりしていたらまずいな」と思って、友人の間でも評判が良かったクリニックに転院することにしたんです。
追いつめられていたのかもしれませんが、「ここで何とかならないと、どこへ行っても妊娠しないだろう」、それくらい覚悟を決めて行きました。

体験談

「自分たちも何かできることを」と思い、不妊治療に関する情報もたくさん調べました。不妊症に関する書籍や雑誌はもちろん、新聞に掲載されている医療記事の悩み相談まで、不妊と書いてあればくまなくチェックして、主人と一緒に読んで猛勉強したんです。
夫婦でも本当によく話し合いました。「僕の知らないうちにそうなっていた」ということがないように、治療の内容や方針のほか、病院を選ぶときも必ず相談して2人で決めるように。

そのおかげか、治療中は同じ歩幅で進めることができたと思います。

転院後、人工授精に一度挑戦した後、体外受精へステップアップ。
年齢が心配でしたが、1回目の採卵では19個卵が採れて、そのうち胚盤胞になったのが5個。1回目の移植は新鮮胚を戻しましたが結果は出ず、2回目の凍結胚盤胞移植で妊娠することができました。

無事に妊娠に至ることができましたが、もしできなかったとしても2人の関係、夫婦の考え方は変わらなかったと思います。
治療中は「いつかはあきらめるときがくるよね」「もし子どもができなくても2人でやっていこうね」ということも含め、いつも主人と気持ちを確認し合っていました。
私たちが不妊治療をしたのは、妊娠することが目的ではなく、2人で子育てすることが目的だったんです。
これからもっと大変なこともあると思いますが、主人と一緒なら、頑張って乗り越えていけると思っています。

ご主人からひと言

体験談

2人とも「子どもが欲しい」と願う気持ちは一つだったので、人工授精まで手を尽くしてダメだったら、体外受精に進むということについては僕も納得していました。
いざ臨んでみると、自分が今まで体外受精に抱いていたイメージとはまったく違っていました。それまでは体外受精はすごく難しい治療で、やはり自分の中でも偏見があったのか、そういうことをやるのは特殊なことだと思っていた部分もありました。でも、いろいろ調べてみると、多くの方が体外受精をして赤ちゃんお子さんを授かっているし、自分たちも受けてみて違和感はありませんでした。
治療中は不安になったり、結果に一喜一憂したりしましたが、その度に妻と話し合い、お互いの気持ちを確認し合うことで乗り越えることができました。